「なんでアトピーにしたの?」と親を恨むことはやめよう

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アトピー27年目の引きこもりですどうもー

「なんでこんな体にしたの?」

「なんで俺だけアトピーなの?」

「なんで俺がこんな苦しい思いしないとダメなん?」

「なんでお母さんお父さんはアトピーじゃないの?」

これ、ぜんぶぼくが小さい頃に親に言った言葉です

ぼくは生まれつき重度のアレルギー、アトピー体質でして、3歳頃までは病室にいた記憶しかなく、

ある程度おおきくなった思春期時代も、アトピーがネックで学校でいやな思いしたり、普通の遊びができなくて常にイライラしていました

当時は、親をこれでもか!というくらいに恨んだ覚えがあります

だって、生まれたばかりでこんな病気をもつなんて、自分のせいにしろとしても受け入れられませんよね?

生まれる前から、ですよ?

「なにも悪いことはしてないのに、なぜこんな苦しい思いをしないといけないんだ」

と、常に思っていました

今、自分が親になってわかることがあり、親には感謝しかないのですが、それまではどこか親を恨んでたのです

この記事は、アトピーになって心の底から親を恨んでいたぼくの体験談です

「アトピーの体に産んだ、親が悪いんだ」

こう思うことでしか、当時は納得できなかったのです

きけば、姉がうまれてからぼくが生まれるまでのあいだ、一人目がぶじに健康体に生まれたからと父がタバコを復活させたりなどしてたといいます

幼いながらも、タバコがいいものではないと知っていたぼくは「それじゃん」と言いました

姉は、アレルギーやアトピーのアの字もないくらいの超健康体です

「お前は頭いいけど、健康に関しては全部姉ちゃんにもってかれたんだな」

と酔って冗談交じりにいわれたときは、冗談ではなく殺意が湧いたのをはっきりを思っています

「てめえらが俺をこんなカラダにしたんだろ!」

「生まれ変わらせてくれよ!」

「なんもわかんねーくせに知ったような口聞くんじゃねえ!」

と、ひたすら責めていました

親はもちろん、なにもいえません。それもわかっていました

母親はときに泣いていましたが、当時の幼いぼくは、

「泣きてえのはこっちだよクソババア!」

と追い討ちをかけていたと思います

でも、当時はほんとうに辛くて、しんどくてそうでもしないと耐えられなかったんだと思います

心の中でだれもわるくないのはわかっていたけど、自分のせいでもないから、誰も悪くないからこそ、そのストレスのはけ口がなかった

  • 先生も友達も親も、ほんとうの意味でわかってくれない
  • 無邪気な心ない言葉
  • 普通とよばれる生活がままならないストレス
  • プールに入れるなら入りたいけど、入れないことを責められる
  • かゆみで寝不足で朝起きれないことで怒られる
  • 異性に肌をみて曇った表情をされる

明らかに、ふつうの生活が健康な人のように送れない病気だとみてわかるはずなのに、なぜか誰もそうしてくれない

健康な人と同じ生活を強いられる

病気のはずなのに、健康な人と同列に扱われるから、つねに劣等感や嫌悪の目でみられる

そのストレスは、尋常でないものがありました

自分がなにか悪いことしたわけではないのに、です

幼い頃ころのぼくは、やり場のない怒りをすべて親にぶつけていたのです

親になってわかった、アトピーの子供をもつ親の苦悩や不安

正直、自分が親になるまでは、親のことが大嫌いでした

なので18歳ですぐに家をでて、家族と関わらない生活にしたくらいです

同じ家にいると、イライラしてくるからです

俺は毎日苦しんでいるのに、なぜお前らはのうのうと生きているんだ

そんな感情に意味がないことはわかってても、そういう感情を持たずにいられなかったからです

それから5年ほどたって、ぼくは親になりました

子供が、接触性皮膚炎になった

幸い、うまれつきのアトピーではなかったので安堵してたのですが、

1歳半のころにひょんなきっかけでアレルギーが発症し、そのタイミングでアレルゲンと接触して接触性皮膚炎になりました

自分の体験から「アトピーは後天的にもひょんなきっかけで症状が出て、悪化する」ということをしってたので、子供の肌がじゅくじゅくになったときは正直青ざめました

ある程度、遺伝的要素が絡むことはあるので、これがトリガーになってぼくと同じようになったらどうしよう?と心の底からの焦り。

このときほど、自分の遺伝子を恨んだことはありません

アトピーになると、その人の意思関係なく、本来ある楽しみや青春は奪われかねないのです

周りにいる人にもよるのでしょうが、ぼくはそうだったので、それと同じ思いは絶対させたくないな、と

俺をアトピーに産んだ親の気持ちって、こうだったのか?

と、ふと思いました

ぼくは幸い、アトピーを実体験で知っているので、どうすればいいのか?は医者に頼らずともわかりました

というか、医者の言うことは鵜呑みにしないほうがいいってことも知っていたので、クスリは絶対につかわないようにしました

その結果、いまでは息子は肌は弱いにしても、きれいな体になっています

ただ、ぼくの親は、アトピーなんてものを全く知りません

さらに、家系図とたどっても、アトピーや重度のアレルギーを発症したのはぼくだけです

(ぼくアレルギー医療の権威に、アレルギーのお化けと称されていました。常人のうん万倍のレベルだそうです)

おそらくは未知との遭遇だったはずです

知識だけでなく経験のあるぼくですら、息子がそうなりそうで相当焦ったわけですから、たぶんぼくの親の焦りや不安はその比ではなかったはずです

親は、子供には幸せになって欲しいじゃないですか

苦しい思いなんてしてほしくないじゃないですか

でも、苦しまないといけないとわかってしまったら、親もどうにかしたくなりますよね

でも、右も左も分からない。医者ですら根治させる方法は知らないんですもん

相当悩んだはずです

無知な親族が、親の不安に拍車をかける

アトピーは近代病なので、年代があがるほど理解が乏しくなります

ぼくは現在27歳ですが、じいさんばあさんの世代の人でまともに知識がある人はほぼいません

現役世代でも、無知は人はまだまだ多いです

ただでさえ、不安な親に、 無知な親の親が無責任な言葉で拍車をかけていくわけです

  • そんな傷かわいそうでしょ!早く治しなさい!
  • クスリをちゃんと塗らないとダメでしょ!
  • 何でこの子はこんな肌してるの?

など、無知だからこその言葉を投げかけてきます

(赤ちゃんの時からステロイドを常用したらあとあと後悔することをみんな知りません)

もっとひどい人は、親が虐待してるんじゃないか?などと噂します

アトピーは本人も孤独なストレスと戦うことになりますが、実は親も四面楚歌であることが多いんです

  • 子供は守りたい。治してあげたい
  • でも決定的な治療法がない
  • 相談できる人もいない
  • 無知な人間から心ない言葉をかけられる
  • でも救ってあげられるのは自分だけ

そういう「戦い」をしているわけですね

さらに、ぼくが親に投げかけた「お前がこんな体に産んだのがわるいんだ!」です

そう思うからこそ、言い返せないです

もし、ぼくの息子から「お父さんがアトピーなんかになったから、俺がこんな思いしなきゃいけないんだ」と言われたら、素直に死にたくなると思います

ぐうの音もでません

子供がアトピーになるのは、親のせいだけど、親のせいでもない

原因のひとつとして、親はたしかにあります

でも、じゃあ100%親がわるいのか?といえば、そうともいえないんです

妊娠前も妊娠中も父母ともに不摂生してる親の子が、ふつうに健康だってこともあるんです

すごく気を使ってたはずなのに、アトピーをもって生まれてくる人もいます

アトピーの親から、健康な子が生まれることだってあります

親の行動が100%子供の健康に影響するなら、こうはならないはずですよね?

じゃあなぜ、ぼくのような生まれつきのアトピーが生まれるのか?

正直、わかりません

運なのか、輪廻を信じるならば前世の業なのか、それとも今世で乗り越えるべき課題なのか

いろんな要因が絡んでいます

ただ、だれかのせいにできるものではないのです

親のせいにしても、親を恨んでも、それでアトピーがよくなることがないのも事実です

そして、普通の親であれば、子供が大変な思いしてる時点で、やはり心配だし、先天的な病気であればとくに母親はどこかに必ず負い目を感じています

アトピーの苦しみを最後にわかってくれるのは、恨んでいた親だった

ぼくは当事者としてアトピーで悩み続け、今も悩んでいます

でも同時に、親としての悩む感情も、親になって理解しました

アトピーは、ときに本気で死にたくなるくらいに、肉体的にもメンタル的にも消耗する病気です

やり場のない怒りがわくこともあります

健康な体を持つ人が心からうらやましく、恨めしく思うこともあります

同時に親も、同じように右も左もわからず悩んでいます

そして、孤独なアトピー闘病において、アトピー当事者以外にやはり最後にわかってくれるのは親です

赤の他人は、最終的には他人の痛みなんて理解できません

が、親は肉体的には別の個体だけど、赤の他人ではありません

当事者と同じ痛みはわからないとしても、痛みを無条件でうけとめてくれる唯一の存在とも言えます

恨む時期があるのは仕方ないです

子供はそうしないと自衛できないくらい、まだ弱いですからね

でも、親が悪いわけではないんだということ

親だって同じように悩んでいるんだということ

これが理解できるだけでまた違う関係性が生まれると思います

こっちもどうぞ!

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