どうも!プロ引きこもりのヒキコモリズム井上(@luckyman0302)だ。
前々からフリーランスは税金に注意しないとだよ!とこのブログでも書いてるんだけど、今回は実際にガチの税理士さんにお話をきいてみた。テーマは「実際、フリーランスで税金で失敗した人ってどんな?」という感じだ。
これがまたおもしろかったので、ぜひシェアしたいと思う。
税務調査は3年目に入ることが多いから注意を
これは法人でも個人でも同じなんだけど、税務調査というのはだいたい3年目にはいるそうだ。これは要は国税さんがいきなり調査に来るっていうあれだ。一番恐怖なもの。だいたい1~2年は泳げるんだけど、3年目が危険。
ここで終了することが多い。
領収書を人からもらったりいじくると、やばい
とくに利益がですぎた個人や法人に多いけど、領収書を人からもらったり自分でいじってしまうこと。
- 数字を0足したり、0→8にしたり
- 人からもらった領収書に自分で宛名を書いたり
これをやるといざ税務調査が入った時に「なんで筆跡同じなの?」とつっこまれて終了することが多い。もっと細かく言えばインク違いもバレる。
この場合、重加算税として税額の40%持って行かれる
上記のようなことをすると「意図的に脱税をした」とみなされて、税額の40%を追加で徴収される。罰則として、だ。税額が50万円ならば、20万円が追加されるってこと。独身男性の一人暮らし費用だ。痛すぎる。
さらにそれだけではすまない。
重加算税だけでなく、利息としての税金もかかる
これを含めると、本来の税額の1.5倍レベルの金額がとられる。50万円だったのが、75~100万円レベルになるってことだ。痛すぎるだろ。いってしまえば、キャッシュが手元になかったら資金ショート→終了ってことだ。
こうやってひょんなことから、3期で終了することが多いとのこと。
経費を捏造しても、すぐには影響はないけど….
冒頭に述べたように、たくさんの事業主が苦しむ税務調査は3期目に入ることが多い。ということは、1~2年は何も起きないことが多いのだ。だから余計に味をしめた事業主が経費を捏造しまくる。
被害にあった人は3期連続で同じ税務管轄だった
これは一概には言えないので、解釈は任せるけど、上記の終わり方をしたフリーランスさんは3期連続で同じ税務管轄でいたようだ。だから調査が入りやすくなっていたと予測する。
実は税務署にも管轄がある。この管轄が変わると、ある種リセットがかかるのと同じになるそうだ。調査するのもその管轄の税務署職員さんになるわけだから、管轄が移行すれば調査するのに調査が必要になるはずだ。
だから3期目からは税務署管轄を変えるといい…という話も聞いたことがある。ちなみに田舎で高所得をあげてると目に付きやすい。これが渋谷だったりすると、調査対象が多すぎて埋もれたりするのだ。
税金の罰則には3種類ある。
さて、見事に税金でやらかした人には3つの段階のペナルティがあるそうだ。これを紹介しておく。この3つにいかに当てはまらないか?が大事ということだ。
過少申告加算税:忘れてた!というパターン
これは故意ではなく、忘れてたことにより少なめに申告してしまっていた場合だ。これは罰則としては小さく、まだそんなしんどくはないようだ。
だいたい税額の5~10%あたりが加算されるイメージ。それはそれででかいけどね。
重加算税:意図的に脱税した場合
これは完全に意図的に隠蔽したものだ。これには思い罰則が課される。40%くらいだ。税額がほぼ倍になるイメージ。ここまでくるともうかなり事業収支を圧迫するだろう。
みんな、税額の隠蔽やちょろまかしはしないが吉だ。
脱税:意図的かつ大きな金額を脱税した場合
みなさまご存知、牢屋いき。刑事罰。完全終了パターン。社会的制裁。いわゆる逮捕。どんまいではすまないやつだ。いうまでもなく最悪だ。
故意なのか?故意でないのか?ってどう判断するの?
日本は税金は申告制だ。だから確定申告という。そして人間がやる以上、漏れがでることはあるだろう。でも、税務署が「意図的だよね?」といったら?それは意図的なものいう前提で扱われるだろう。でも、故意でないのだ。これは過少申告加算税なの?重加算税なの?というところ。
ここが一番論争の原因になる。ここで話し合いがつかない場合はもう裁判だ。
現金商売の人は気をつけて!
お客様から現金で代金をいただく形式の方は超注意らしい。というのも、現金商売の場合は、エビデンスが一切のこらないので、意図的に脱税してしまったりするからだ。現金で受け取り、そのままポケットマネーにする…なんてことしたら完全にアウト。
でもやってしまう人が多いから本当に注意した方がいいらしい。これをやっちゃうと、どうみても故意になるので、重加算税の対象となるし、金額の如何では最悪脱税あつかいで終了だ。
自分では意識してないのに、実は…というのがあって、3年目に発覚!というのが定番パターンだそうだ。
ブロガーやアフィエイターは注意!
たとえばこの種類の属性は、アフィリエイトで収益を上げてる人もおおいだろう。でもこれがまた曲者なのだ。うけとるぼくらとしては一発の金額が小さいから申告しなくてもいいかな?と思ってしまうかもしれないけど、実は、払い出す案件元やASPは経費として申告してるのだ。
結局、経費と売り上げはシーソーゲームで、どこかの誰かの経費はどこかのだれかの売り上げになるわけだ。ASPからすれば広告宣伝費や業務委託報酬なんだけど、アフィリエイターからすれば売り上げなわけだ。
ってことは、アフィリエイターが売り上げ申告してないのに、ASPは経費申告してるってのはおかしなことなのだ。これは税務署は把握してる。これをしらずに「あくまで副業だしw」といってる人は、ある種いいカモだということだ。
ネット界隈での税金での失敗は与沢翼さんが最たるもの
今はドバイでまたまた大成功してる与沢さんだけど、2年前はまさにこの税金で苦しめられていたわけだ。これは本当に、規模の大小はあれどどんな法人でも個人でも、事業をやる人間としては学ばざるを得ないもの。これを知ってて同じような状態にもっていく経営をするのは、明らかに管理不届きだと思う。
ぼくはこの事件を目にした時に、ぼくは何億のお金を動かすことはないにしても、しっかりキャッシュフローマネジメントのできる事業主になろうと誓った次第だ。
税務署は、インターネットをみている
インターネット上で動くフリーランス界隈には「稼ぎました系」の発信をしてる人が多数いる。でも、こんだけインターネットで収益をあげることが容易になって、そんな人も増えてる今、税務署の方々がインターネットをみないわけがない。
着金してないのに、見込み売り上げで「こんだけ稼げました!」と公表していたり、単発収入をおしなべて月収や年収換算してたら「こいつこんだけ稼いでるならちょっくら調査してみっか」となるのは自然の摂理。ぼくが職員でもそうする。
これはじぶんから「調査にきてくれ」といってるようなものだからあかん。事実に基づく金額でやらないと余計な災いを呼ぶこととなる。パブリックにはむしろ金ない程度に思われた方がいいのだ。ぼくも本当にお金なくって困ってます。
とはいえ、仮にもっていても、ある分からしか税金換算はされない。ただ、稼いでるという印象は保たれるため、納税漏れがないかはきつく見られることとなる。大いなる力には大いなる責任が伴うってやつだ。
いろんな収益のあるフリーランスの確定申告は注意
- インターネットであったり
- 投資収益であったり
- 給与収益だったり
- 不動産収益だったり
これらは税率も違えば申告書もちがうため、素人が付け焼刃でやると申告もれが起きやすい。よって罰則もうけやすい。こういう人たちは、会計管理ツールで申告はしない方がいい。業種が複雑だったり金融業に絡んでる人は、自分ではやらない方が吉。
マイナンバーの影響は今後大きくでてくる
徐々に税務にもマイナンバーが浸透してきてる。実際会社の調書などにはマイナンバーが必須となっている。こういう税徴収システムも今後は影響がでる。
たとえば海外を放浪するパーマネントトラベラーは、日本に年間の1/3いなければ納税しなくってもいい。でもこの「しなくってもいい」というのは、ただ税制のスキマがそこにあるから「ぼくらがそう思い込んでる」だけだということ。
これが税制が整ってきたら、パーマネントトラベラーなどは「ただの脱税旅人」になるという。そうなった際に過去にさかのぼって一気に重加算税などが課される可能性は大いにある。
マイナンバーがでてきたことで起こる税金の事故
先ほど書いたシーソー原理でいえば、どこかの経費はどこかの売り上げだ。マイナンバーがあると、一つの番号ですべてが管理できる。なのに、片方は経費で申告してるのに、片方は売上にしてない…ということがマイナンバーだけで一瞬で確定できる。
つまりザル会計してると。忘れたころにつっこまれるわけだ。今までは本名でしか管理できんかったけど、今後はたったひとつの番号で管理できるわけだ。
ぼくらフリーランスは税金で失敗しないためにどうすべきなの?
ぼくは、万が一のことがあったら戦えばいいって思ってたんだけど、岡本さん曰く税金関係はそういうのはやめたほうがいいとのこと。もちろん理不尽なものはともかくとして、こっちに明らかに非がある場合は、やってしまったものは仕方ないと考える方が吉だと。
なんせ税金は逃げられないからだ。そもそもそんなことがないようにしっかり税金の知識をつけておけばいいのだ。
年金とかどうなの?
とはいえ、督促状などがきて完全放置をきめると、ハガキの色が変わって最終的には本当に差し押さえにはなる。なので所得がある場合は払える範囲で払った方がいい。無理ならしっかり話し合いにいって、手続きを踏むべし。逃げる…というのはおすすめしない。
年金は控除も受けられるので、ある意味では節税にもなる。利益ですぎて困ってるなら、払うのはあり。老後の年金だけでなく、遺族年金や障害年金もあるので、絶対的に損ってこともない。
フリーランスは税金の勉強を絶対しろ!
けっきょく知らないから落とし穴にはまっていく。無知は罪。でも「知りませんでした」が通用しない場面もある。だからせめて自分の行っている事業体に関する税金の知識は持っておいた方がいい。ある程度の理解は重要。
攻められるけど守れない経営者が多い
すべての取引を記録として残しておき、しっかり辿れるようにするなど、事業やお金の流れをしっかり把握できるようにしておくことが大事。これができない経営者が本当に多く、それで失敗していく人も多い。大なり小なり事業をするのであれば、とにもかくにも「守り」を固めるべき。マネーマネジメント力が大事。
守れない経営者は、プロではない!ということ。
いや、ほんと税金勉強しよう。明日はわが身かもしれん。ぼくは周りにそれで痛い目を見た人がたくさんいるから、敏感でいようと思う。
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