FXは証券口座にもよるけど、多くのペアを取引できます。
そうなると誰でも必ず一度は思うのが、
「ちょっと待て。どの通貨ペアを取引すべきなんだ?」
ですよね
この記事では、通貨ペアの選び方を、手法や特徴別にまとめていきます
通貨ペアはこれだけある!
世界には179種類もの通貨があることはご存知ですか?
この中でFX市場で取引できないものもありますが、これだけの通貨同士がペアになってるのです
株の銘柄ほどは多くにないにしても、しっかりと選んでおかないと、
- どのペアを取引すべきか迷う
- あれもこれも!とトレードしてよくわからなくなる
- ポジポジ病になる
など、よろしくないことをしがちです
主要通貨はどれなの?特徴は?
- USD:ドル。基軸通貨
- EUR:ユーロ
- GBP:ポンド
- JPY:日本円
- CAD:カナダドル
- AUD:豪ドル
です。それぞれ解説します
USD:米ドルの特徴
世界の基軸通貨です。ほぼ全ての物資が、これをベースに取引をされています。
よってFXの世界でも、主軸はこれです
ドルとペアになってる通貨ペアのことをドルストレートといいます
USD/JPY
USD/EUR
などのUSD表記があるものは全てドルストレートということになります。
値動きに関しては、ペアになる通貨次第ではありますが、基軸通貨だけでに安定しています
株などが上昇するリスクオン時に高くなりやすいです
EUR:ユーロの特徴
第2の基軸通貨とよばれてるものです
USD負けず劣らずの取引量があります
GBP:ポンドの特徴
イギリスの通貨です
一言で言えば「暴れ牛」です
どの通貨とペアになっても、値動きがデカイデカイ。汗
一方に大きく動いたー!と思ったら逆にズドーンみたいなことも。
強いトレンドができると、延々と続き、反転しだすと一気に行くみたいな。
言い方悪いけど、メンヘラかな?と思うことがしばしば
損きりできない人やハイレバレッジ中毒な人が触ると、うまくいけば爆益、いかないと爆死になりがちです
JPY:日本円の特徴
我らが日本の通過です
値動きはゆったりめ。恐慌のときや、株価がさがってる局面で買われやすいです。
これは、円および日本国が安定してるという信用があるからです(実際安定してるのか?は謎)
この円とのペアになってるものは、USD/JPYをのぞいて「クロス円」と言われます
EUR/JPY
GBP/JPY
これらがそうです
CADとAUD:カナダドル、豪ドルの特徴
米ドル、ユーロ、ポンド、円に比べると少しマイナーではありますが、それなりに取引されてるものです
資源国通貨なので、原油相場などに連動しがち(あくまでしがち)です
ドルストレートとかクロス円ってなに?
上記でもでたものを説明します
ざっくりいえば、
- ドルストレート:ドルとペアの通貨の2つの力関係で相場が動く
- クロス円:ドルと円、ドルとペアの通貨の3つの力関係で動く。合成通貨と呼ばれる
ということです
為替はドルを基軸に取引されます。
なのでクロス円の場合円とその通貨が取引されてるのではなく、間に米ドルを挟んでるわけです。
円でポンドを買う=円でドルを買って、そのドルでポンドを買ってる
みたいな。
なのでその分、スプレッド(手数料)も高い傾向にあります
例えば、ポンド/ドルの場合、ポンドと米ドルの関係だけで相場の方向性がきまります。なのでポンド>米ドルの場合、ポンドを買えばいいわけです
これがポンド/円の場合、ポンドとドル、ドルと円のどっちもの関係を踏まえて通貨の強弱がきまるので合成通貨と呼ばれるわけですね。
ドルストレートとクロス円、どっちがいいの?
綿密に言えば、クロスユーロもクロスポンドもあります。要はUSDとのペア以外は合成通貨です
で、このどれがいいのか?といえば、正直どれでもいいっていいと思います
各国の強弱関係っていうのは、常に変動してるので「今はこの通貨が弱いからこれを売ろう」といったところで、その1時間後には変わってる可能性があるからです
なので、強弱がどうこうを気にしていちいち選ぶ必要性はないのかな、と
チャートを分析する「テクニカル分析」でトレードするならば、そこらへんは気にしなくてもチャートが教えてくれます
でも、日本人的には、クロス円が値段が読みやすいですね。こんな感じで通貨の価格が円表示されるので馴染み深いし、値幅の計算もしやすいです
このあと解説する「値動きの安定性」を考えると、ドルストレートまたはクロス円なのかな、と。
通貨ペアは「値動きの安定性=取引量」で決めよう
FXでは、取引量の多いペアほど、値動きが安定し、そうでない通貨ペアほど想定外の値動きが起こりやすいです
なぜかといえば、取引量が多いペアほど、売り買いの注文が多くぶつかるからです。なので値動きが安定します
取引量が少ないペアだと、大きい資金がはいったときに急に動きが荒くなったり、一瞬暴落してすぐ戻す…などの変動が多くなります
また、約定がずれる(いわゆる滑るってやつ)も起きやすくなります
FXの通貨ペア別の取引量ランキングがこちらです
出典:https://www.fx-foreign-exchange.com/feature/turnover.html
上の画像の、上の方にあるペアほどいいよーってことですね!
なので、迷う方はとりあえずドル円とユーロドルがベターです
正直最初はドル円だけでいいのでは?とも思います。
関連記事: 【ドル円だけでOK】FXで稼ぐために大事な通貨ペアの選び方と考え方
実際ドル円だけで専業になってる人も多いので!
ぼくは現在、ドル円をメインに、ユーロドル、ポンドドル、金、原油、ダウ平均を見ています
主要通貨ペアの特徴
- ドル円
- ユーロドル
- ポンドドル
- 豪ドル(オージー)ドル
あたりのみ解説します
とりあえず、迷ったらドル円かユーロドルでいいですw
ドル円の特徴【初心者から上級者まで】
- 値動きが安定している
- けどボラティリティ(変動幅)はせまめ
- 日本時間の午前中と夜によく動く
- 短期足の場合、ダマシが頻発。長期足は素直
- トレンドはあまり続かない。
- 長い目で見ればレンジで推移している
です。
値動きが大きくなく、けど安定してるので、どの手法でもやりやすさを感じます。
でも、エキサイティングな取引をしたい人にはものたりないかもしれません
値動きが小さい時は、本当にうごきません。笑
また、短期足ではダマシが頻発しますが長期足ではテクニカルに素直なので、
- 分足トレードの場合、上位足の節目での逆張り
- 長期足トレードの場合、トレンド転換点を狙う
がしやすいのでは、と
また、長期で見ればレンジなので、レバレッジをかけないトレードの場合、大きく逆行しても「長い目で見れば」そのうち戻ってくる可能性は高いと言えます
そうなる保証がないので損切りすべきなのですが。
中には、長い目で見ればレンジである特徴をつかって、100pips逆行した後ナンピンして利益にして勝ち残ってる猛者もいます
あと、日本時間の値動きを欧米時間で全否定したりするので時間の節目に注意です
関連記事: 為替相場の時間帯ごとの特徴【手法や通貨別の考え方も解説】
ユーロドルの特徴【初心者から上級者まで】
一度起きたトレンドはなにがなんでも継続させるぜ!
って気合いを感じるペアです。
なので、変に逆張りするよりも、長期足のトレンドに下位足でひたすら追随する感じがおすすめ
5分足などでは、ヒゲがニョキニョキ生えるので、損きりに引っかかったあとに思惑通りってのもしばしば
なので、1時間足以上をみた取引が安心感あるなってのが経験上思ったことです
ポンドドルの特徴【初心者はやめておこう】
ボラが大きいので、しっかり損きりできないとかなり持ってかれることも汗
同じポンドペアでも、ポンド円は取引量が少ないのでさらに暴れる印象です。
でも、そのボラの大きさを乗りこなせる人だったら、ある意味一番儲けやすいペアでもあるでしょう。
スキャルもデイトレもスイングも安定して勝てるようになったときに触りだしたらかなりおいしいかも。特にスキャルピングで勝ててる人は。
ぼくはスイングトレードで長期足しかみないので、監視ペアにいれています。
トレンドの転換点に乗れた場合、爆益になるので!
豪ドルドルの特徴【初級者はやめよう】
ポンドドルに負けず劣らずのボラティリティです。
また、一方に大きく動くと、しばらく止まりません。
そして、厄介なのが、よく窓ができることです。
窓空き:値動きが飛んで、レートが存在しない空白ができること
ボラ大きい、窓が空きがちコンボがあるので、週またぎトレードはスイングトレード でない限りしないが吉です
窓ができると、損きり注文などが執行されない可能性もあるので!
そのかわり、トレンドの始点をとれればかなりの値幅を期待できます。
【手法別】通貨ペアの選び方
手法次第で、向いてるペア向いてないペアがあります
もちろん、上手い人はどのペア、どの手法だろうと勝てるので、ここでは主に、
- 初心者
- 不器用な人(いろんな手法をこなすのが苦手)
- ノートパソコン1台
の状況を仮定します
大前提:通貨ペアは絞ろう
FXはチャンスを求める<<チャンスがきたら入るです
チャンスを求めるのではなく、チャンスがくれば行動するくらいの受け身の姿勢でいいんです。
チャンス求めていろんなペアを漁る必要もありませんし、トレード回数が多ければそれだけ負ける確率も高くなります
間をいい感じに持たすのが大事なので、最大でも5ペアくらいがベスト。
最初の頃は1ペアでいいとすら思います。
ぼくはスイングトレードでそんな張り付く必要がないため6ペア監視してますが、基本的にドル円での取引が多いです
スキャルピングやデイトレメインの方は、1ペアに絞ってその値動きの癖を染み込ませる方がいいですよ!
スキャルピングにオススメの通貨ペア
1分足や5分足でのスキャルピングにオススメの通貨ペアは圧倒的にドル円です
理由は、
- 値動きが安定してる=想定外の値動きが起きにくいし
- 値動きが小さい=多少レバレッジかけても痛手を負うことは少ない
- 注文がしっかり通る
からです
値動きがあらく、大きい場合、一瞬の逆行でやられることもありますし、窓があいてしあうこともあります
さらに、1分足などはめまぐるしくチャートがうごくため、値動きが大きい場合、目の前の挙動に混乱しがち。
でもドル円の場合は比較的ゆったりめなので落ち着いて取引できるかと思います
上級者にもなれば、ポンドや豪ドルなどの方が一瞬で大きく動くので気持ちいいかも?
デイトレにおすすめの通貨ペア
15分足などの短期のデイトレ(保有時間:数時間ほど)におすすめなのは
- ドル円
- ユーロドル
の2択です
理由はスキャルピングとおなじです
デイトレも損きり幅はせまめになるので、値動きが安定してるにこしたことはないです
1時間足の長期デイトレ(保有時間1日ほど)におすすめなのは、
- ドル円
- ユーロドル
- ポンドドル
です
ある程度値動きがあり、テクニカルには素直で、取引量も多く、かつ急な窓があくことが少ない意味で、上記にしました
しかしポンド系は、EU離脱問題次第で突発的なうごきがあるかもなので、最近は日をまたぐトレードはあまりおすすめしません
スイングトレード におすすめの通貨ペア
数日から数週間保有するトレードです
こちらのトレードでは、どの通貨ペアでもあまり気にせずトレードできます。
特に、日足以上の長期足でトレードする場合、いろんな思惑、指標、突発的な値動きなどは織り込んでいくので、目先の値動きにあわてることはあまりありません
実際、日足以上で分析すると、なんたらショックなどによる暴落なども、特に目立ちません(ぜひ見てみてください)
どの通貨ペアでも同じような見方でトレードができます
僕自身、あまり目の前の値動きに翻弄されたくないので、スイングトレードをメインにしています
結論:通貨ペアに迷ったら、ドル円かユーロドルを
と、ここまでいろいろ書きましたが、迷ったら取り急ぎドル円かユーロドルにしましょう
特に、日本人であればドル円をおすすめします
- 日本時間ふくめて、常に値動きがそれなりにある
- 日本とアメリカのことだけ気にしてればいいのでニュースなどの情報が得やすい
- 値段表示が円表示なので、値幅の計算がしやすい
まずはドル円でコツを掴んで、慣れてきたら手をひろげればいいです
おまけ:新興国通貨はどうなの?
ブラジルレアルやトルコリラなどの新興国通貨は、あまりお勧めしません。
なにがあるかもわかりませんし、手数料も高いので、特に短期トレードではうまみがないなあと。
スワップ狙いの長期投資もありですが、為替差益を考えないと、スワップ収益以上の為替損失をだしてしまいます
結局、投資ではなく、値動きに投資する投機なので、メジャーなペアを取引しましょう!
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